■「有害」規制法案・条例の状況

 

兵庫県青少年愛護条例


<H17-1>

1.兵庫県は「青少年愛護条例改正骨子案」について意見を募集している。公表された資料によると、条例見直しのねらいは、「有害情報等への対応強化」「青少年の深夜外出の抑止」「非行につながる行為への対応強化」にあるといい、これらを具体化した検討項目も示されている。「有害情報等への対応強化」については、(1)個別指定基準への「犯罪」と「自殺」の追加、(2)包括指定の対象への表紙・包装箱の追加、(3)団体指定方式の新設、(4)「有害図書類」の閲覧・視聴の禁止、(5)区分陳列基準の明確化、(6)自動販売機の定義の新設、(7)フィルタリングソフトの利用などに関する努力義務の新設――などを行なうといい、「青少年の深夜外出の抑止」と「非行につながる行為への対応強化」については、(8)深夜立入制限施設の新設、(9)書籍の買い受け行為の禁止、(10)生セラの禁止――などを検討しているという。募集期間は平成17年8月29日(月)から平成17年9月26日(月)まで(必着)。関係資料や提出方法などは次のページで確認することができる。(2005/8/31 07:40)

▼「青少年愛護条例改正骨子案に対する意見及び提案の募集について」

http://web.pref.hyogo.jp/seishounen/pc/pc.html

2.兵庫県青少年課のホームページには、条例見直しについて審議した平成17年度第1回青少年愛護審議会(2005年7月6日開催)の議事概要が掲載されている。(2005/8/31 07:40)

▼兵庫県県民政策部県民文化局青少年課

http://web.pref.hyogo.jp/seishounen/index.htm

 

<H17-2>

 井戸敏三・兵庫県知事は2005年11月21日の定例記者会見で、青少年愛護条例の強化について説明している。今回の規制強化は「関連ある大阪府・京都府の隣県と調整したうえで、提案しようとしているもの」だという。記者会見の内容と資料は次のページで確認することができる。

▼「知事定例記者会見平成17年11月21日」

http://web.pref.hyogo.jp/chij/seisakukaigi/ka171121.htm

 「青少年愛護条例の一部を改正する条例(案)」は2005年11月24日、平成17年11月定例会に提案されており、12月20日に可決される見通し。可決されれば2006年4月1日から施行される。(2005/11/29 07:45)

 

<H17-3>

 兵庫県は2005年12月21日、11月定例県議会で可決された「青少年愛護条例の一部を改正する条例」を公布した。主な内容は、(1)個別指定基準への「犯罪」と「自殺」の追加、(2)包括指定の対象への表紙・包装箱の追加、(3)団体指定方式の新設、(4)区分陳列の義務化および区分陳列基準の設定、(5)自動販売機の定義新設、(6)保護者、事業者、県に対する青少年のインターネット利用に関する努力義務の新設、(7)漫画喫茶、インターネットカフェ等を深夜立入制限施設に設定、(9)書籍の買い受け行為の禁止、(10)生セラの禁止など。新条例は2006年4月1日から施行される。(2005/12/28 07:40)

 

<H17-4>

 兵庫県は2006年2月3日、「青少年愛護条例施行規則及び兵庫県青少年愛護審議会規則の一部を改正する規則」を公布した。2005年12月に公布された「青少年愛護条例の一部を改正する条例」により、「有害図書類」の区分陳列方法を規則で定めることや、区分陳列の改善を命ずる場合などは審議会の意見を聴かなければならないこととされた。このため、新たに区分陳列方法などが施行規則に明記され、審議会規則には、知事の諮問に応じて調査・審議する事項が追加されている。これらの規則は2006年4月1日から施行される。条例および施行規則は兵庫県青少年課ホームページで確認することができる。(2006/2/17 06:45)

▼「青少年愛護条例」

http://web.pref.hyogo.jp/seishounen/zyourei/index3.html

 

<H17-5>

 兵庫県は2006年3月30日、リーフレット「青少年愛護条例のあらまし」を作成したと発表した。従来の規定とともに、2005年12月に追加され、4月1日から施行される項目についても説明されている。リーフレットは次のページから確認することができる。

▼「「青少年愛護条例のあらまし」リーフレットの作成について」

http://web2.pref.hyogo.jp/press.nsf/3407be497e76aeae49256bcf000e3249/ed1c4f9a408a087f4925714100063c7f?OpenDocument

(2006/3/31 07:40)

 

【関連報道】※「有害」規制監視隊が原紙(もしくはそのコピー)を確認できたもののみ。夕刊とないものは朝刊。

(1)『朝日新聞』(神戸版)2005年11月18日付28面「カラオケ マンガ喫茶 ネットカフェ 18歳未満、深夜制限 県が愛護条例改正案」

(2)『神戸新聞』2005年11月18日付26面「県青少年愛護条例改正へ 漫画喫茶やネットカフェなど 深夜営業場所立ち入り禁止 罰則も強化し来年4月施行」

(3)『神戸新聞』2005年11月25日付26面「災害援護資金償還延長求める意見書 県会開会し可決」

(4)『神戸新聞』2005年12月21日付24面「県会が閉会」

 

【関連リンク】

青少年条例と古物営業法による買取り規制の主な動き ―規制を求める出版業界―

残虐な場面を含むゲームソフトの「有害」指定にかかわる主な動き

青少年条例と銃刀法によるダガーナイフ規制の主な動き


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